どのように自分のモチベーションや感情をコントロールすれば良いのだろうか。精神科医である和田秀樹氏が解説。写真はイメージです Photo:PIXTA

なぜかやる気が出ず、うまくいかないという経験は誰にでもあるはずだ。そんな時、どのように自分のモチベーションや感情をコントロールすれば良いのだろうか。精神科医である著者が、自身の経験を踏まえ、いつでも上機嫌で日々を過ごす方法を解説する。※本稿は、和田秀樹『なぜあの人はいつも上機嫌なのか』(扶桑社)の一部を抜粋・編集したものです。

落ち込んできたら
「守備範囲」を狭めよう

 感情のアップダウンは避けられません。気分の上がり下がりはだれにでもあります。

 そこがわかれば、あとは現実的な対処法を考えるだけです。ダメになったときにどうするかということですね。

 ダメになるというのは、できるはずのことができなくなったり、「さあ、やろう」という意欲がしぼんでくる状態です。まったく何もできなくなるというのではありません。

 ビジネスパーソンでいえば、出社してデスクワークや営業の仕事に取りかかることはできます。ただ、効率が極端に悪くなったり、動きが鈍くなったりします。

 そこで「どうしてみんなのようにできないんだろう」とか、「こういう仕事に向いていないのかなあ」といったことまで考え出すと、自分のダメなところだけに意識が集中してしまいます。それでますます落ち込んでくるのです。

 そういった悪循環から抜け出すひとつの方法として、守備範囲を狭めるというのがあります。「今日はこれだけやればいい」と割り切ってしまうことです。

 仕事が遅れがちになると、気持ちばかり焦って、あれもこれもやらなくちゃという気になります。その日のノルマだけでなく、昨日までの遅れも挽回しなければいけないと考えるのですから、これはふつうの状態でもむずかしいことです。