「なるべく考えないようにしています」朝ドラ主演・見上愛が役作りで徹底している意外なこと『風、薫る』第39回より 写真提供:NHK

看護は「とても心を使う仕事」

――振り返って、撮影に入る前にやっておいてよかったと思ったことはありますか。

 朝ドラに入る前にしっかりお休みをいただいたことです。やはり何よりも体力が大事だし、1年間、走り切るためには、心が健康でいなくてはいけないと思って。

 自分の心が健康でないと、周囲の皆さんの心まで健康じゃなくさせてしまう可能性がある。そうならないように事前にしっかり休んで、1年間走り切るためのエネルギーをチャージしたことはかなり役に立っていると思っています。

――看護師の仕事について、演じる前に勉強したことがありますか。また、演じてみて改めて気づいたことがあったら教えてください。

 クランクイン前は、看護婦の役を演じるにあたり、様々な技術的な面を磨かないといけないと思っていました。それが、現役の看護師の方々にたくさんお話を聞いたり実際に演じてみたりすると、技術以上に患者さんの心をみる仕事なのだと知りました。

 ドラマのなかでも『看護とは観察すること』と言われています。それこそ、患者さんが病気と付き合いながら、どういう人生の選択をしていきたいかという思いに寄り添うのも看護婦の仕事です。それにはひとつの正解がなくて。

 ひとりひとりが違う人生を歩んでいるから、ひとつの正解に導くマニュアルがないなかで、どうすることが患者さんの幸せにつながるだろうか、ということを私が想像していた以上に看護師の方々は考えられています。

 看護婦の仕事とは、とても心を使う仕事だったんだと新たな発見がありました。