「Googleカレンダー(日本語ベータ版)」が登場したのは2006年である。このころは、まだわざわざインターネットに接続しなければ閲覧できないスケジュール帳に疑問の声もあったし、予定をインターネットで公開し、シェアすることの意味もあまり理解されていなかった。会社でグループウェアを使っている人の中には、複数人でスケジュールをシェアするようなツールもあったが、それを使いこなしていた人の数は多くはなかっただろう。
しかし、イベントへの参加情報をネット上で仲間と共有したり、仲間内で何かの行事の時間を合わせるための手段としてGoogle カレンダーが利用されたりしているうちに、スケジュールのシェアということも定着してきた。
Google が掲げているのは「世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにする」というミッションである。Google カレンダーはその意味では、もっともGoogle らしいサービスと言えるだろう。
「調整さん」で送別会の日程決め
→もっとも不憫だった人は?
日本ではおなじみのウェブサービスの「調整さん」が登場したのも、同じ2006年のことだ。
当初はリクルートが提供していたこのサービスは、飲み会やイベントの日程調整に特化したツールである。参加者が候補日に○×△を入力するだけというシンプルさが受け、幹事の負担を劇的に減らす日常的なツールとして定着した。
「調整さん」はどのように使われるか。参加者は、すでに予定がある日に×(バツ)をつけ、空いている日に○(マル)をつける。その上で、全員が○の日を見つけることができるという仕組みだ。
方法はシンプルだが、人によって使い方のスタンスには大きな違いが生じる。以下は、僕が実際に経験したある送別会でのエピソードだ。
知人のAさんが会社を辞めることになり、7、8名での送別会が企画された。メンバーは、Aさんと関係の深い4、5名に加え、いつものメンバーではありきたりではないかということから誘った追加のメンバー2名で構成されていた。それぞれが「調整さん」に予定を入力していく。







