フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える

「Super-ONEの試乗記を書いたから、ベース車の『N-ONE e:』の方はもう書かなくても良いスよね?」フェルさんからまさかの申し出がありましたが、そんなわけにはいきません。キッチリN-ONE e:の試乗記も書いていただきます! 今回取り上げるN-ONE e:は、日本で最も売れているN-BOXと同じNシリーズの『N-ONE』のEV版という立ち位置のクルマです。「普通の軽EV」と思いきや、これがとんでもない曲者。とてもパワフルで、少なくとも50km/hまでは、登録車であるSuper-ONEと差が分からないというのです。そんなこと、ある……?(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)

 みなさまごきげんよう。
 フェルディナント・ヤマグチでございます。
 今週も明るく楽しくヨタ話から……といきたいところですが、今月からヨタ話は本編後に掲載しています。今回のヨタは、東京から宮崎までポルシェを船で運んだ話です。皆さま、本編だけでなくヨタも読んでくださいね(はぁと)。

「N-ONE e:」に2回試乗した事情

 前回はホンダ「Super-ONE」の試乗記をお送りした。今回はこの「現代版City Turbo II」ともいえるSuper-ONEのベースとなった軽EV、ホンダ「N-ONE e:」の試乗記である。

ホンダの軽EV「N-ONE e:」ホンダの軽EV「N-ONE e:」(広報写真)

 実は、このクルマに試乗するのは2回目のことだ。初回の試乗では、N-ONE e:を試乗した直後にSuper-ONEに乗ってしまったものだから、(前回書いた通りに)その印象が強すぎて、「N-ONE e:の方はもう書かなくても良いスよね?」と編集者に告げたのだった。

「ダメですよ!せっかく試乗したのだから、N-ONE e:の試乗記もちゃんと書いてください!!軽自動車のEVは、読者の注目度も高いんですから!!!」と食い下がる編集女史。

「でもねぇ。乗ったのはずいぶん前のことだし、Super-ONEの印象に塗り潰されてしまって、N-ONE e:のことはもうほとんど覚えていないんですよ。まあ“普通の軽EV”だったかな、くらいの感じで……」

「わかりました。じゃあホンダさんに頼んで、もういちど試乗車を貸してもらいます」

「あ、いや。そうスか……」

 ここまで言われれば仕方がない。もう一度試乗してみよう。