親の「一貫した行動」が最大のメッセージになる

両親、特に父の教育から学んだことは、「一貫性があること」と「子供にどうなってほしいかというメッセージが明確であること」の大切さです。父はそれをいちいち言葉で言うわけではありませんでした。普段の行動を通じて、「こういうことが求められていて、これは許され、これは許されない」ということを示していたのです。

行動が一貫していなければ、子供にメッセージは伝わりませんし、伝わったとしても「本音ではないだろう」と軽く見られてしまいます。言葉だけで優しくするよりも、環境や態度が首尾一貫していることの方がはるかに重要なのです。

親が子供にどうなってほしいかを言葉で伝えることも大切ですが、言葉だけでは子供は理解しませんし、親の本気度を感じ取れません。言葉ではなく、環境を作り、行動で示すことが「いい親」にとって大事なことだと思います。いい・悪いを断罪する権利は私にはありませんが、子供にとってメッセージが分かりやすいこと、それを親の行動で示すことが何より大切なのです。

子供は親の「背中」を見ている

そして、子供は常に「親の背中」を見ています。「子供にどう接したらいいか」という質問をよく受けますが、子供は親が誠実に生きているか、仕事を一生懸命やっているかといった姿勢を一番よく見ています。

例えば、仕事に一生懸命で家族思いの人が、忙しくてなかなか子供のための時間が取れなかったとします。それでも、子供は自分を不幸せだとは思いません。幼い頃は分からなくても、毎日一生懸命な親の姿を見て育てば、大きくなった時に必ず分かってくれます。

逆に、いくら言葉で甘いことを言ったり、子育ての勉強をして理想的な言葉をかけたりしても、親自身の生き方(背中)が伴っていなければ、子供はそれを本気として受け取らず、親子関係もうまくいかなくなるでしょう。