時間軸を操る4ステップ
それぞれの時間が担う役割
(1)【現在】~違和感・危機感の共有
まずは、今目の前にある現実の課題共有から始めます。単なる状況説明ではなく、誰もがどこかで感じている「今のままではいけない」という違和感や、未解決の課題を提示します。ここで聞き手と同じ視点に立つことが、対話のスタートラインになります。
(2)【過去】~ルーツと文脈への旅
次に、時計の針を大きく巻き戻します。なぜ今の活動をしているのか、その原点となった体験や、組織が大切にしてきた信念を振り返ります。過去を語ることで、あなたの主張に一貫性が見え、言葉に重みが宿ります。自分の人生を自分の言葉で語る。あなただけのオリジナリティが最も深く宿る部分がここです。
(3)【現在】~課題の再定義
過去の歩みを辿ったら、再び今に戻ります。すると、最初に見ていた「今」という景色が違って見えてくるはずです。過去という文脈があったからこそ、今、この解決策こそが最善なんだという強い確信を言葉に乗せるのです。
(4)【未来】~共に歩む景色の提示
最後に、その確信の先に待っている「理想の未来」を見せます。あなた一人で見る夢ではなく、あなたの話を聞く相手と一緒に辿り着きたい新しい景色のスケッチです。
現在、過去、未来という時間軸をダイナミックに行き来する軌道は、聞く人をまるで「大きな時の流れに立ち会う証人」のような気分へと引き込んでいきます。
同書より転載 拡大画像表示
ビジネスや日常生活のシーンではこの「時間軸の4ステップ」をどのように話法に応用できるか、いくつかの例を考えてみましょう。







