筆者が考える
「正直、必要ない整備」の筆頭は?

 そして、実は先述した例のほかにも、ガソリンスタンドのスタッフに「整備が必要です」と指摘されたにもかかわらず、実際には急を要しない「グレーゾーン」のケースがあります。

 その筆頭が、「燃料タンク内のガソリンの水抜き」です。ガソリンタンクの湿気を除去して劣化を防ぐための措置ですが、よっぽど長期間クルマを放置したケースを除けば、現代のクルマには必須ではありません。

 近年はタンクの密閉性とガソリンの品質が向上しており、腐食につながるような結露が生じにくくなっているためです。

 また、「エンジンオイル添加剤」「ガソリン添加剤」なども必須ではありません。

 前者はエンジンの回転をスムーズにする効果、後者は走行しながらエンジン内部を洗浄する効果などがあります。いずれも「燃費が良くなる」「エンジンの調子が良くなる」と謳われており、ガソリンスタンドでおすすめされることがあります。

 ですが、クルマの年式が古かったり、走行距離が長かったりといった理由で汚れや不調が生じている場合を除けば、効果を実感しづらいのが正直なところです。

 特にエンジンオイル添加剤は、後から添加剤を追加すると、成分のバランスが崩れるリスクも指摘されています。必要性を感じなければ「結構です」ときっぱり断るのがおすすめです。

ワイパーブレードの交換は
自分でやった方が割安!?

 また、ガソリンスタンドでは、ワイパーブレード、エアコンフィルター、エンジンオイル、バッテリーなどの交換を提案されることもあります。

 ですが、これらの交換頻度の目安(※)は、ワイパーブレード、エアコンフィルター、エンジンオイルは1年に1回程度。バッテリーは2~3年に1回程度とされます。新調してから日が浅く、劣化がみられない場合は無理に買い替える必要はなさそうです。

※必ずしも上記の通りではなく、適切な交換周期は車種・状態・走行距離などによって異なります。

 明らかに劣化している場合や、前回の買い替えから日が経っている場合のみ、必要に応じて交換するのがいいでしょう。

 ちなみに、ワイパーブレードの価格は1本当たり1000円~4000円程度と安価で、取り換えも非常に簡単です。ガソリンスタンドにお金を払って作業してもらうよりも、自分で交換した方が割安かつ手軽な場合もあります。

 バッテリーに関しては、2年に一度の車検時に、状態を細かく確認してもらうのも手です。「バッテリーの点検・交換は、車検をお願いしているディーラーや整備工場に任せる」と自分の中で決めておけば、ガソリンスタンドで突然の提案を受けても悩むことはありません。