杉村太蔵/1979年、北海道旭川市出身。2004年筑波大学中退。派遣社員から外資系証券会社勤務を経て、2005年9月衆議院議員総選挙当選。現在、テレビ・ラジオ・雑誌などメディアで活動する一方、派遣社員から国会議員、落選して無職からタレントに転身という自身の経験を交えながら「政治・経済」をテーマに語る講演活動を全国で行う。 写真:文藝春秋
――杉村さん自身も、現在の消費を抑えて資産形成をしているのでしょうか。
そうです。今の生活だけを考えれば、もっとブランド品を買ったり、高級車に乗ったりすることもできるかもしれません。ただ、そこでお金を使い切ってしまえば、将来が大変になります。
世の中には、計画的に資産形成を続けた結果、年金だけでなく、配当などの収入を得ながら、ゆとりある老後を送っている人がいます。その人たちも若い頃は、周囲に比べてレジャーへ出かける機会や、自由に使えるお金が少なかったかもしれません。
「現在の消費」と「将来の安心」のどちらに重きを置くかは、自分で選ぶことです。
――著書では、新NISAを「新しいトリクルダウン」と表現しています。どういう意味ですか。
企業の利益が賃金として家計へ十分に行き渡らないのであれば、国民が株主となり、値上がり益や配当を通じて企業の利益を直接受け取れる仕組みを整える。新NISAには、そうした政策的な意味もあると考えています。
僕は、株式から得られる資産所得を「第二の給与」と呼んでいます。給料だけに依存せず、市場を通じて企業の利益を受け取る、もう一つの経路を持つということです。







