小さな自己開示を
セットにする

 とはいえ「質問攻め」は、相手が尋問されているような気分になり、ひかれてしまいます。感じのいい人は、会話を一方通行にせず、絶妙な具合に会話を展開させます。

 具体的には、「つい質問攻めしてしまったな」と思ったら、「実は自分も〜で」という小さな自己開示を挟んでいるのです。「実は自分もこのあたり、あまり詳しくなくて」「私も今日、初めてこの会場に来たんです」と「私」を主語にした話を振ってみましょう。

 自分のことを少しだけ開示することで、相手も「自分のことを話してもいいんだ」と安心感を持ちやすくなります。人は、相手が先に心を開いてくれると、それに応じようとする心理が働くと言われています。

「実は自分も緊張しているんです」など、自分の弱さを見せるような自己開示も効果的。相手に親近感を与えつつ、その場の空気を和ませることができます。完璧な自分を見せようとするより、少し隙のある自己開示の方が、雑談の入り口としては機能しやすいと言えます。

「実は」の3文字で
本音で切り込む

「実は気になっていました」というフレーズも、感じのいい人がよく使う切り出し方です。相手の肩書や実績、最近の噂(うわさ)などに触れて「○○さんのお話、以前から伺ってみたかったんです」「○○のお仕事をされているんですね、実は興味があって」といった感じです。

「実は」という言葉をもって、関心の高さをストレートに伝えることで、相手も心を開きやすくなります。人は誰しも、自分に興味を持ってもらえると嬉(うれ)しくなるものです。「実は気になっていた」という本音の熱に押されて、相手も「話したい」という気持ちが湧いてきます。

「なんとなく興味があります」のような社交辞令ではなく、「実は」という言葉に誠実なパワーが宿ります。「○○という点について、実は以前から伺ってみたかったんです」のように、関心の中身を具体的にすることがポイントです。

 曖昧(あいまい)な褒め言葉よりも、一歩踏み込んだ関心の示し方の方が、相手の記憶にも残りやすく、その後の会話も深まっていくでしょう。

「どう切り出すか」の型を
いくつか持っているだけでOK

 感じのいい人は、雑談が得意な印象がありますが、決して面白い話題をたくさん持っているわけではありません。「何を話すか」よりも「どう切り出すか」の型をいくつか持っているだけなのです。

 目の前にあるものに触れる、相手に関心を向ける、少しだけ自分を開示する、そして興味を素直に伝える。どれも特別なセンスがなくても、今日から使える一言ですよね。

 沈黙が訪れたときは、焦って面白い話題を探すのはやめましょう。今回紹介したフレーズを使ってみてください。その小さな一言が、気まずい沈黙を心地よい会話へと変えてくれるはずです。

「雑談って何を話せばいいの?」→感じのいい人が〈最初に必ず使う〉言葉

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