3. 記憶が歪められ、強化されている可能性

3つ目の可能性として一番厄介なのが、記憶が変容し、自ら強化してしまっているケースです。

自分では「すごくひどいことを言われた」と思い込んでいても、実際にはそこまで言われていなかったり、自分が悪いように解釈してしまっていたりすることがあり得ます。思い出すたびに、記憶の中で「あんなこともあった」と歪められ、誇張されてしまっているのです。

相手に対する攻撃的な気持ちや許せない気持ちが湧いてくるかもしれませんが、もしそれが歪められた記憶だとしたら、余計なトラブルを生むだけになってしまいます。まずは、「そのひと言が本当にあったかどうかも、実はあやふやなものだ」という視点を持つことが重要です。

執着を手放し「今」に集中することが一番の解決策

どうしても許せないひと言を放つ人は、確かにいます。しかし、そういう人は結局のところ、自分にとって有用ではない人です。

そんな相手の言葉をいつまでも覚え、メラメラと怒りやネガティブな感情を抱え続けるのは、非常にもったいないことだと思いませんか? 怒りや悲しみが湧いてくるのは仕方のないことですが、それに執着しないことが何より大切です。

相手の意図もわからない過去の言葉に振り回されるのではなく、もし記憶が蘇ってきたら「今言われているわけじゃないんだ」と受け止め、今の目の前のことに集中する。結局は、それがいちばんの対処法になるのだと思います。