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次に薬学部から撤退する大学はどこなのか。それを予見するために有力なデータとなるのが、前回取り上げた「入学定員充足率」。これと併せてチェックすべきなのが「入学定員の増減数」である。定員を減らすと定員充足率の改善につながるが、定員を減らした分、入学金や授業料といった収入の天井が下がる。定員をどんどん削減するというのは、他に柱となる学部がない場合、命を削るようなものだ。連載『教育・受験 最前線』では、全国薬学部の実力と経営実態に迫る「薬学部ランキング」を全9回にわたってお届けする。第2回は私立大学62薬学部(6年制)を対象に、2021~25年度の5年間における「入学定員の削減数ランキング」および「入学定員の増加数ランキング」を公開する。(ダイヤモンド編集部副編集長 臼井真粧美)
入学者が集まらない…
薬学部で定員削減ラッシュ
薬剤師になる入り口が縮まってきている。2026年度には私立大学の6薬学部が入学定員(26年4月入学)を削減し、27年度も6薬学部が入学定員を削減する。
私立大学における薬学部(6年制)の削減数を多い順に並べると以下の通りとなる。
【2026年度】
徳島文理大学:▲60人(150人→90人)
城西大学:▲50人(250人→200人)
城西国際大学:▲50人(110人→60人)
湘南医療大学:▲30人(130人→100人)
就実大学:▲30人(100人→70人)
東北医科薬科大学:▲20人(300人→280人)
【2027年度】
昭和医科大学:▲60人(200人→140人)
広島国際大学:▲50人(120人→70人)
新潟薬科大学:▲40人(130人→90人)
九州医療科学大学:▲40人(100人→60人)
長崎国際大学:▲20人(120人→100人)
鈴鹿医療科学大学:▲10人(100人→90人)
薬学部の入学定員が埋まらなくなっていることが、入学者募集停止と入学定員削減の最大の理由である。将来は薬剤師の供給が過剰になるという見立てもあり、受験人気の熱は下がっている。さらにこの4月、大胆な定員削減に踏み切るべきだと財務省が提言し、入り口を縮小する圧力は今後ますます強まること必至だ。
そもそも定員削減はかねて続いており、それでも定員割れを解消できずに定員削減を重ねているところが多い。昭和医科大学(東京都)のように入学定員を満たしているうちに削減するところは、まれだ。
姫路獨協大学(兵庫県)は25年度以降について、医療創生大学(福島県)は26年度以降について、それぞれ薬学部の入学者募集を停止した。27年度には城西国際大学(千葉県)の薬学部が入学者募集を停止する。いずれも定員を削減してきており、最終的に撤退を決断した。
次に薬学部から撤退する大学はどこなのか。それを予見するために有力なデータとなるのが、前回取り上げた「入学定員充足率」(入学者数÷入学定員)の推移である(本連載#50『【私立62薬学部「入学定員割れ」ワーストランキング】姫路獨協、医療創生に続いて城西国際も撤退!次に薬学部がなくなる大学は?』参照)。今回は入学定員充足率と併せてチェックすべき「入学定員の増減数」を集計した。
入学定員を減らすと入学定員充足率の改善につながるが、定員を減らした分、入学金や授業料といった収入の天井が下がる。定員を減らした分コストも減らすというのは簡単ではない。定員をどんどん削減するというのは、他に柱となる学部がない場合、命を削るようなものだ。
次ページでは、私立大学62薬学部(6年制)を対象に、21~25年度の5年間における「入学定員の削減数ランキング」および「入学定員の増加数ランキング」を公開する。募集停止を決断した姫路獨協大、医療創生大、城西国際大の各薬学部も、この5年間で入学定員を削減していた。







