なぜガストから「安い」の印象が薄れたのか

 対するガストは?

「ガストは2022年に原材料価格などの高騰を受けて値上げしています。さらに全国一律価格を見直し、現在は『超都心』『都市部』『地方都市A』『地方都市B』の4区分による地域別価格を導入しています」

 メニュー全体の値上げだけでなく、「超都心」「都市部」区分の店舗では比較的高めの価格設定となっていることもあり、従来の「安い」という印象が薄れてきているのだろう。

「ただ、そういった姿勢や取り組みが決して悪いというわけではありません。すかいらーくグループは、時代に合わせて柔軟に変化できるのが強み。ガストを違うブランドの店舗に替える業態転換もしますし、新しい取り組みにも積極的です」

 この言葉を裏付けるかのように、すかいらーくグループの業績を見ると好調だ。直近の26年12月期第2四半期決算では、売上高が2425億円(前年同期比9.7%増)、営業利益は169億円(同20.9%増)と増収増益。既存店売上高は前年比106.5%、既存店客数は101.6%。既存店客単価は104.8%と前年を上回っている。

サイゼリヤは絶好調、ガストは店舗減だが…「形勢逆転」があり得る意外なワケすかいらーくHD2026年12月期第2四半期決算説明資料(8月13日発表)

 ガスト単体の業績は開示されていないためサイゼリヤとの単純比較はできないものの、少なくとも「ガストの店舗が減っている=すかいらーくグループが苦戦している」という構図ではないことがわかった。