苦手なことは他人に任せて
得意なことを見つけて伸ばす

ヨシタケシンスケ
どんな人だって苦手なものがあり、自分でできるところを頑張れば、誰かと補い合って生きていける。

 イラストレーターで絵本作家のヨシタケシンスケさんの言葉です。

 ヨシタケさんが描いた『にげてさがして』という絵本は、「逃げることで新しい可能性に出会うお話」というコンセプトを掲げています。

 幼少期から「自信もない、楽しいこともない」と感じ続けてきたヨシタケさんは、苦手なことから逃げることで絵の仕事にたどりつきました。

 絵本作家になった後も、色つけがうまくいかなかったので、デザイナーに色つけを頼んだこともあったそうです。

 壁から逃げて得意なものを見つけ、他人にお願いして壁を乗り越える。こうしてヨシタケさんは人気作家になりました。

 まわりに協力してくれる人がいれば、無理に壁にぶつかり続けなくてもいいんですよね。

できないことばかりにとらわれて
やれることに気づかないことも

ヘレン・ケラー
ひとつの幸福の扉が閉じると、別の扉が開かれます。けれど私たちは、閉じた扉ばかりを長く見つめてしまい、すでに自分のために開かれている扉に気づかないことが多い。
『脱力名言。』書影脱力名言。』(大山くまお、三笠書房)

 視力と聴力を失い、言葉の存在も知らなかったものの、三重苦を克服して、作家、福祉活動家として活躍した女性、ヘレン・ケラーの言葉です。彼女の著書『We Bereaved(遺された人たち)』に、この一節があります。

 もともとは幸福についての言葉ですが、仕事の壁を考えるときにも役立つ言葉だと思います。

 本当は別にできることがあって、それをやればうまくいくのに、私たちはつい、できないことに目を向けてしまいがちです。「やればできる」というキャッチフレーズが頭に染み込んでしまっているからなのかもしれません。

 やってもできないことなんて、いくらでもあります。やれることを探してやればいいのです。