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かつて「成田空港駅」としてスカイライナーが発着していた東成田駅。現在は使われていないホームに、1991年から残り続ける「成田空港駅」の駅名標がある。ところが今、この駅が再び注目を集めている。成田空港の大規模な機能強化に伴い、東成田駅の隣接地に新たな京成線の駅を整備する構想が浮上したのだ。なぜ京成は、半世紀にわたって空港アクセスに翻弄されてきたのか。その歴史を振り返る。(鉄道ジャーナリスト 枝久保達也)
東成田駅に残る
「1991年」の光景
京成電鉄グループで旅行業を行うコミュニティー京成は、10月24日~25日にかけて京成電鉄と共同で「スカイライナーで旧博物館動物園駅・東成田駅と夜の成田空港を見学できるプレミアムツアー」を開催する。
ツアーは夕方の京成上野駅から始まる。まず、上野公園内の地下にある、1997年に営業を休止(2004年廃止)した「博物館動物園駅」を見学し、上野発のスカイライナーでお弁当を楽しみながら成田空港に移動する。
空港到着後は夜の成田空港を見学し、マロウドインターナショナルホテル成田に宿泊。翌朝に東成田駅を見学し、10時に解散する行程だ。申し込みは9月30日12時まで、旅行代金は1人3万4500円だ。
現在は使われておらず、見学する機会が少ない博物館動物園駅はともかく、現役の駅である東成田を見学するのはなぜ?と思うかもしれない。実はこの駅、ホームが2面、線路が4線あるのだが、現在使われているのは1面2線のみ。そして見学するのは、閉鎖されているもうひとつのホームなのである。
このホームが面白いのは、1991年から時間が止まったままになっていることだ。東成田駅が開業したのは1978年、成田国際空港が開業した年だ。1991年にターミナルビル直下に乗り入れる現在線(成田空港高速鉄道)が開業するまで成田空港駅を名乗っていたのが東成田駅であった。閉鎖されているのはかつてスカイライナーが発着していたホームであり、今も「成田空港駅」の駅名標が残されている。
ところが今年に入って、歴史の中に消えたはずの初代成田空港駅が再注目されている。国土交通省が2024年に設置した「今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会」が今年7月6日に発表した最終とりまとめで、成田空港新ターミナルビル整備にあわせ、京成線のホームを東成田駅に隣接する位置に移設する方針を発表したのである。
新駅配置図(今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会最終とりまとめより抜粋) 拡大画像表示
鉄道アクセス改善・強化計画については、2月23日付「京成電鉄が『新型特急』デザインを公開、前照灯横の「謎の線」ってまさか…」で取り上げた。
この記事では2028年度に運行開始する押上発の「新型有料特急(名称選考中)」と、成田スカイアクセス線新鎌ヶ谷~印旛日本医大間約20キロの複々線化計画を紹介したが、7月の最終とりまとめでは、さらなる構想が示された。







