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日本の遊園地は、なぜ発展できたか。それは、「鉄道事業会社の経営と発展のために、必要だったから」という側面が大きい。東京ディズニーランドも、鉄道会社が動かなければ、日本にオープンしなかっただろう。しかし、今、遊園地と鉄道の関係性も「としまえん」閉園が象徴するように変化してきている。遊園地は今後どうなっていくだろうか。(フリーランスライター 小川裕夫)
阪急電鉄が生み出した遊園地事業
一体なぜ
2020年8月末、東京都練馬区にある遊園地「としまえん」が閉園した。約1世紀にわたって地域住民に親しまれてきた遊園地の閉園は、私鉄と遊園地の関係が大きく変化したことを意味する。
昭和から平成まで、鉄道と遊園地が築き上げてきたビジネスモデルは今変化の時を迎えている。
ここで改めて、としまえんを巡る鉄道の歴史と、日本で絶大な人気を誇る東京ディズニーランドと京成電鉄の切っても切れない関係を振り返り、これからの遊園地の未来を占ってみよう。
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