若いうちから仕事で頭角を現したり、好きな分野で次々と結果を出したりする人がいる。そんな人を見ると、「もともと才能があったのだろう」と思ってしまいがちだ。しかし、才能が開花するかどうかは、生まれ持った能力だけで決まるものではない。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「若いうちから才能が開花する人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
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「才能がある人」は、最初からすごいのか?
若いうちから仕事で結果を出したり、好きな分野で頭角を現したりする人がいる。
あなたにも、思い浮かぶ人はいるだろうか?
「まだ下手だから」とやめなかった
以前、若くして仕事で活躍している人に、「昔から得意だったんですか?」と聞いたことがある。
すると、「全然。最初の頃のものなんて、今見ると恥ずかしい」と笑っていた。
ただ、新人の頃から一つだけ続けていたことがあったという。
毎日、仕事が終わる前に一つだけ、自分なりのアイデアを書き残していた。
誰かに見せるわけでもない。
いいアイデアが出ない日は、一行だけ。
それでも続けているうちに、「これは使えそう」「前より考えるのが速くなった」と感じることが増えていったという。
最初から才能があったというより、才能が見えない時期にも手を動かし続けていたのである。
机に座らなければ、「1行」も生まれない
『あきれるほど小さい習慣』には、こんなエピソードが登場する。
そんなある日、大作家・宇野千代さんのインタビュー記事を目にします。
「先生、どうすれば小説が書けるようになりますか?」
「毎日、机に座りなさい」
しかし、若い書き手は、首をかしげました。
「机に座っても、書けない日もあるのでは?」
宇野さんは、続けてこう言いました。
「書ける日もあるし、書けない日もある。けれど、机に座らなければ、1行も書けないのです。だから、毎日、机に座りなさい。そして、1行書きなさい」
その言葉を聞いた瞬間、若い書き手は、作家として生きていく覚悟を決めたと言います。(中略)やがてこの作家は、直木賞を受賞します。
それが、山田詠美さんです。
――『あきれるほど小さい習慣』より
才能というと、ある日突然「自分にはこれが向いている」とわかるもののように感じる。
しかし、何もしなければ、自分に何ができるのかすらわからない。
最初は下手でも、繰り返すから少しずつ上達する。
そして上達するから、「もっとやってみたい」と思える。
その積み重ねの先で、ようやく周囲から「才能がある」と言われるようになるのかもしれない。
才能が開花する人は「才能が見えるまで」を待たない
若いうちから才能が開花する人の特徴・ベスト1は、才能があるかどうかわからない段階から、小さく続けられることだ。
「向いているとわかったら頑張ろう」では、いつまで経っても自分の可能性は見えてこない。
まず1行書く。
アイデアを一つ出す。
10分だけ練習する。
それくらいでいい。
才能は、何かを始めるための条件ではない。
まだ才能と呼べるほどではない小さな力を、毎日使い続ける。
その積み重ねが、やがて周囲にも見える「才能」へと育っていくのだ。








