効率化のために取り締まっていく社会のなかで個人をどう扱うか
こうして見ると、看護婦会も含め、民間がはじめた暮らしやすくする取り組みを、政府が取り締まって制度化していくという世の流れがわかる。
こういった社会の流れの一方で、りんはあくまで個人を見ている。
佳枝(相田翔子)が歌うのを聞いて「看護とは今そこにあるもの」と考える(アイドル出身・相田翔子の可憐な歌声!)。
「患者さんが困っていて、看護婦が必要だと思えば、それは歌でも何でも全て看護なんだと思う。だから、答えは今目の前にいる患者さんと看護婦の中にしかない」と抽象的なことを言い出して、「看護ってわからないって言ってるのと同じじゃない?」と直美にツッコまれる。
わからないものはわからないままが誠実じゃないか、という結論に至るりん。
「わからなくても、好きでも嫌いでも、その命を尊重し、手を差し出せる看護婦であれ。例えばどんな患者でも」
「その手を離さなければ、きっと」
相変わらず何を言っているのかわからない。誠意があるのはわかるが。
「それじゃあ本にならないし売れない」「そういう看護をするにはどうしたらいいの?」と直美。
よく言った。
精神論ではなく、それをいかに具体化するか。その方法論が必要だ。生き方本やビジネス本でも、漠然としたことばかりで結局どうしたらいいのか具体的な方法が書いてない本はよくある。
りんの本がそんなことになりませんように。









