本業でインターネット関連の仕事をしながら、初めて個人ゲームであるデジタル鉄道模型ジオラマ『みんなで Physical TRAIN ~チャムランド国営鉄道~』を制作したCham(ちゃむ)さんは、現在の収支について「開発費もかかっているので、トントンくらい」と話す。
本業の傍ら、デジタル鉄道模型ジオラマ『みんなで Physical TRAIN ~チャムランド国営鉄道~』を制作したCham(ちゃむ)さん 撮影=筆者
ただ、この半年ほどで制作環境は劇的に変わったという。理由はAIによるコード生成だ。
「以前なら検索して一から調べなければならなかったものが、今はAIに状況を伝えるだけで原因と解決策まで返してくれる。バグ修正も速いですし、機能追加もかなり短時間でできるようになりました」
「今は、もともとプログラミングを手作業でしていた人たちが『これはすごい』とAIを使い始めている段階。ただ、これからはゲーム開発をあまり経験したことがない人でも作れるようになっていく。その分、インディーゲームの数はさらに増えて、競争も激しくなっていくと思います」
制作が手軽となり、作れる人が増えれば、インディーゲームの供給量は増えていく。一方で、作品が増えれば増えるほど、問題になるのが「どうやって見つけてもらうか」だ。取材した中でAIの登場により、宣伝など制作以外の部分がより重要になるというのは共通した声だった。
「インディーゲーム自体は、ここ1、2年ですごく盛り上がってきたと感じます。イベントもかなり増えました。その一方で、とにかく見つけてもらうことが本当に難しい。なので、すごく売れる人と、なかなか売れない人の差も大きくなっていくと思います。でも、いきなり一発当てるというより、結局は作り続けていくしかないのかなと考えています」(「MBAインターナショナル」の杉橋さん)
「最近はゲーム自体が増えすぎています。新しいゲームがどんどん出てきて、同時に消えていく。昔なら『FlyteCatEmotionといえば』みたいに、開発者同士である程度お互いを認識できていたんですが、今は裾野が広がりすぎて、人もゲームも多すぎる。お客さんも何を買えばいいのか分からなくなっていると思うんです」(「FlyteCatEmotion」の小林さん)
その結果、起きるのが“売れているものが、さらに売れる”という現象だという。話題作はゲーム実況やSNSで繰り返し取り上げられ、さらに多くの人の目に触れる。一方で、無数に生まれる新作の多くは、存在そのものを知られないまま埋もれていく。







