「それならシーガルを持ってくればいい」という代案
F:そう思いますよね。何しろ軽は競争が厳しすぎる。だったらフィットとかヤリスくらいのサイズで、日本だけでなく欧州や東南アジアでも売れるクルマを造った方が開発費の回収もしやすくなる。わざわざ日本でしか通用しない小さな箱の中に入れる必要はないじゃないか、と。
東:その通りです。もっと汎用性のある小型車で、ヨーロッパでもアジアでも、場合によってはアメリカでも通用するようなクルマを造って、それを日本に持ってきたらどうかと。今のBYDのラインナップで言えばSEAGULL(シーガル)くらいですね。最初の頃は、そういう話をしていました。
F:でも中国側は「なるほど、それじゃやめましょう」とはならなかった。
東:ならなかったですね(笑)。その場で否定はせずに「そう?」みたいな感じで聞いていたんですが、軽開発の構想自体はずっと捨てずにいたんです。
大きく流れが変わったのは2023年10月のジャパンモビリティショーの時でした。王伝福総裁や取締役ら一行が来日されたので、マイクロバスを借りて、成田のホテルから東京の会場まで案内したんです。
2023年10月のジャパンモビリティショー。左から2番目が王伝福総裁、一番右が東福寺氏(BYDプレスリリースより) 拡大画像表示







