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かつて客室乗務員(CA)は女子学生の憧れの職業の代表格であり、就職人気ランキング上位の常連だった。現在はどうなのか?空の就職情報誌・月刊『エアステージ』の本城善也編集長と、CA受験指導を行う「イカロス・アカデミー」の藤井平スクールディレクターへの取材を踏まえつつ、採用事情や内定を取る人の特徴、給与などについて、主にANA・JALの動向を分析した。【前中後編の前編】(航空ジャーナリスト 北島幸司)
燃料高騰、イラン情勢が不透明でも
ANA・JALはなぜCAを大量採用するのか
近年のANAとJALの客室乗務員(CA)職の採用数を見ると、コロナ禍直後では大幅に抑制していたが、2024年以降は積極採用へと転換した。背景として3つの要因がある。
1つ目は、インバウンドを中心とした航空需要の急回復。2つ目は、新機材導入と路線拡大。ANAはボーイング787の追加発注や777Xの導入計画を持つ。JALもエアバスA350シリーズを中心に機材更新を進めている。当然ながらCAも必要だ。
そして3つ目が、世代交代。バブル期前後に大量採用されたCAが定年退職を迎えている。つまり現在の採用増加傾向は一時的ではなく、将来の運航体制を維持するための構造的な理由が大きい。
一方で、航空業界は地政学リスクに常に左右される。月刊『エアステージ』の本城善也編集長によると、例えば今年のANAの既卒(キャリア)採用は約24名程度と、昨年の約240名から大幅に枠が絞られた。これは中東情勢や長期化するウクライナ侵攻といった不透明な国際情勢に、企業側が機敏にリスクヘッジを行った結果の表れだと推測されるという。
このように短期的な波や各社の経営判断による温度差はあるものの、ベースとなる旅客需要や座席利用率は総じて高く推移している。そのため各社とも長期的には、優秀な人材の確保に積極的な姿勢を崩さないだろう。







