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「投資で資産が増えた」という話を聞くと、「自分も始めたほうがいいのでは」と焦ってしまう人もいるだろう。だが、50代、60代からの投資には、若い世代とは違うリスクがある。もし大きな損失を出しても、それを働いて取り戻す時間は限られているからだ。では、老後資金を守るために、投資より先に考えるべきこととは何か。経済ジャーナリストの荻原博子氏が、50代以降の投資で知っておきたいリスクと、お金を使う前に考えたいことを解説する。※本稿は、経済ジャーナリストの荻原博子『定年後のお金の悩み、解決します』(河出書房新社)の一部を抜粋・編集したものです。
定年を迎えた60歳以降の人に
投資を勧めない理由
今、世の中では「投資をした方がいいのではないか」と考えている人が増えています。
国を挙げて投資を後押しするような機運になっていることも考えると、当然のことかもしれません。
テレビやネットでも、専門家の「投資は儲かる」といった意見を取り上げることが多く、それを見ると、「投資をしないと満足な老後を過ごせないのではないか」「自分だけが取り残されてしまうのではないか」と不安になることもあるでしょう。
けれども私は、一貫して今は、「投資には手を出さない方がいい」とお伝えしてきました。実際、私の知り合いでも「あの時投資さえしなければよかった」と悔やんでいる人は多いのです。
特に、定年を迎えた60歳以降の人には、基本的に投資はしない方がいいと強くおすすめしています。60歳以降という年代は、これからお金を大きく稼ぐことよりも、今あるものを大切に守り、いかにうまく使うかを考えるべきだからです。
では、50代ならどうかといえば、この年代は金銭的に余裕がない人が多い。







