親しみが生まれたら、会話も一段深める

――そこからさらに関係を深めていくには、どうすればいいのでしょうか。

伊庭:そこから少しずつプライベートな話にも広げていきます。当たり障りのない話だけでは関係は深まりにくいので、ある程度はこちらから踏み込むことも必要です。

そうして親しみを重ねる中で、「この人なら安心して話せる」という信用が生まれ、さらに、立場や役職に関係なく自分の味方になってくれると感じてもらえるようになると、信頼につながっていきます。

――では、「信頼」まで関係が深まると、どのような会話になるのでしょうか。

伊庭:仕事だけでなく、家族や体調など、より個人的なことまで相談してもらえるようになります。そこまでいけば、こちらから詳しく聞かなくても、相手自身が話したいことを話してくれるようになるんです。

次に踏み込めるかは、相手の反応を見る

――実際の会話では、どんな反応を目安にしていますか。

伊庭:質問の仕方より、相手の反応を見ています。こちらが話題を出したときに、相手のほうから話を広げてくれるか、表情が和らいでいるかなど、一つひとつの反応を確かめながら、会話を少しずつ深めていきます。

――相手に話してもらおうとするときほど、こうした反応を見ることが大切なんですね。

伊庭:そうですね。『仕事・人間関係で損する人、得する人』でも、人との関わり方のコツをお伝えしていますが、大切なのは、相手の様子を見ながら、少しずつ会話を深めていくことです。

無理に話を聞き出そうとしなくても、相手が自然と心を開いてくれる。そんな関係を築いていくことが、信頼につながるのだと思います。