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元白バイ隊員の筆者が、交通違反の取り締まり現場の実情を明かします。「過去5年間にわたって無事故・無違反である」など、一定の条件を満たしたドライバーには、栄えある「ゴールド免許」が交付されます。ですが、優良ドライバーであるはずのゴールド免許保持者が、信じられないような「うっかりミス」を犯し、「ブルー免許」に逆戻りするケースもあります。元白バイ隊員が見た「ゴールド免許を失う人」がやりがちな交通違反とは――。(元白バイ隊員・ライター 睦良田俊彦)
自慢のゴールド免許を失った
ドライバーたちの悲哀
「私、ゴールド免許なんですけど?」
現役の白バイ隊員として取り締まりをしていた頃、交通違反をした運転手から、こんな言葉を掛けられることがよくありました。
しかし正直なところ、警察官は「運転免許証の色」など大して気にしていません。目の前にいるドライバーが、過去にどれだけ安全運転を続けていたとしても、「今、交通違反をしてしまった」ことは事実だからです。
そのため、返す言葉は「そうですか」と素っ気ないものになります。これまで積み上げてきた無事故・無違反の記録が途切れた運転手と、淡々と取り締まりをする警察官の間に温度差が生まれているわけです。
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ただ、あまりにショックを受けている相手を目の当たりにして、警察官側が気まずい思いをすることもありました。ドライバーによってリアクションはさまざまで、大声で叫ぶ人、沈黙を貫く人、爆笑する人、泣きそうになる人、免許証をぶん投げる人など多岐にわたりました(※)。
※注:実際はその場で免許の色が変わるわけではなく、次回の免許更新のタイミングで「ブルー免許」に降格します。
また、筆者の経験上、違反したドライバーがゴールド免許であることをアピールする場合、次のような意味が込められていることが多かったです。
「今までゴールド免許だったし、今後も気をつけるから見逃してよ!」
警察官側も、違反してしまったドライバーが、ゴールド免許を誇りに思っていたであろうことは重々承知しています。特に職業ドライバーにとっては、仕事上の評価に直結する可能性もあるため、違反手続きをする際は胸が痛くなるものです。
しかし、警察官側も仕事である以上、見逃すわけにもいかず、切符作成などの違反手続きをしなくてはならないのです。私はいつも「申し訳ありませんが、違反は違反です」と、できるだけ穏やかに伝えていました。
もちろん全員が感情を表に出すのではなく、中には「確かに止まっていませんでした」「次から気をつけます」と素直に認める人もいました。
では、ずっと無違反だったゴールド免許保有者は、いったいどんな違反をするのでしょうか。元白バイ隊員ならではの視点で、その答えを明らかにしていきます。







