ゴールド免許を失う人が
「その日に限って」ミスをする理由
話を聞いていると、交通違反をしてしまったゴールド免許保有者には共通点がありました。普段はしないミスを、その日に限ってやってしまった理由が必ずあるのです。
典型的なのは「急いでいた」というものです。子どもの迎えに遅れそう、会議に間に合わない。時間の余裕がなくなると、運転操作や判断はすぐに雑になります。
「雨や日差しが強く、一時停止の標識や路面表示が見えにくかった」などと、その日の天候が原因で判断を誤った人もいました。ただ、きちんと確認していれば視認できることが大半であり、違反の免責にならない場合が多いのが現実です。
「考え事をしていた」という人も多いです。仕事のトラブルや、家族の心配ごと。意識が運転から外れた瞬間、日頃の習慣でハンドル操作はできても、判断力が欠けてしまいます。他のことに気を取られた結果、信号が黄色から赤に変わる際、先行車について行って信号無視をした人もいました。
ここで重要なのは、これらが「特別な人」の事情ではないという点です。急ぎの用事やトラブルは誰にでも起こります。だからこそ、ゴールド免許を維持する人は「自分は大丈夫」と考えず、「自分も違反しうる」と考えるべきです。
ちなみに、世間一般では「ゴールド免許の人は運転がうまい」と思われがちかもしれませんが、元白バイ隊員としての見解は「この説は半分は正しく、半分は誤解」です。
ゴールド免許は「一定期間、事故も違反もなかった」という記録であって、運転技術そのものの証明ではありません。もちろん運転が丁寧な人もいますが、たまたま事故や取り締まりに遭わなかっただけで、危ない運転をしている人もいます。
また、運転をほとんどしない、俗に言うペーパードライバーもゴールド免許であることが多いのです。運転をしないので違反をしないのも当然です。
そのため現役の警察官だった時も、ゴールド免許かどうかと運転の上手い下手はあまり関係ないという考えでした。誤解を恐れずにいうと、警察官同士でも「運転免許の色による区別をやめたら良いのに」と話すことがありました。







