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仕事に役立つ知識を身につけるのは、会社にとっても歓迎すべきことのはずだ。ところが、ある調査では、学んでいる人の半数以上が、自分の学びを同僚や上司に伝えていなかった。せっかくの努力を、なぜ職場では隠さなければならないのか。※本稿は、南山大学経営学部教授の安藤史江『「組織が変わる」には何が必要か――個人・職場・企業の学習の可能性』(筑摩書房)の一部を抜粋・編集したものです。
学ぶ人の半数以上が
学んだことを職場で隠す
パーソル総合研究所が2024年に発表した「学び合う組織に関する定量調査」では、過半数の学習者が、自分の学びの状況や内容を、同僚や上司に共有しないことが示されている(※注1)。
個人の学びには趣味的なものも含まれる。そのため、共有したところで、職場の役に立たない場合もあるだろう。しかし、中には職場にとって有益な知識もあり、その共有・活用で職場の生産性があがる可能性も十分にある。
ところが、図表3-1が示すように、学習していない人も含めると、職場で可視化されている個人の学習は、せいぜい全体の2割に留まる。
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この調査では、なぜ共有しないのかという理由も、複数回答形式で尋ねている。図表3-2はその結果である。
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※注1 全国の男女の正規従業員6000名を対象に2023年10月に実施した調査。同僚に「言わない」とする回答者は56.2%、上司に対しては57.0%で、反対に両者に「言う」人は1割強に留まる。







