褒め上手な上司が使っている「トライアングル褒め」
褒め上手な上司が使っている「トライアングル褒め」という方法があります。これは、第三者を使って間接的に褒めるやり方です。
この方法を使えば、直接褒めるのが苦手という方でも、褒め上手になれるでしょう。そんな「トライアングル褒め」ですが、大きく分けると次の3つのやり方があります。
1. 第三者が褒めていたよと伝える方法
かつて私がいた職場に、褒めるのがとても上手な課長がいました。最近、「『吉田は新規開拓がんばっているな』と部長が言っていたぞ」と間接的に部長が褒めていたと伝えてくれます。
この褒め方は、課長からただ「がんばっているな」と言われるより、効果的です。その場にいない第三者が言っていたよということで、信憑性が増すのです。
逆に、「○○が悪く言っていたよ」というのは避けましょう。部下にとって上司に直接叱られるより堪えます。第三者が悪く言っていたと聞くと、他にも何か言われているのではないかと、疑心暗鬼になってしまうからです。
2. その場にいない人のことを第三者の前で褒める方法
人が何人か集まると、どうしてもいない人の話題になりがちです。そしてたいていは、いない人の悪口になってしまいます。
ここでは、あえて逆のことをしてみましょう。いない人のことを褒めるのです。
これは、本人に必ず伝わります。直接褒められる以上にうれしく感じるでしょう。直接褒めても訝しがるような部下にも効く褒め方です。
3. 他の人の前で褒める方法
これは以前、私が社長と同行営業をしたとき、取引先の前で「吉田は、弊社で3本の指に入る営業マンですので、安心してお任せください」と「ティーアップ褒め」をしてもらったことがありました。
このように、第三者の前で褒めて持ち上げるやり方は効果的です。直接褒められる以上に、本人の心に響くでしょう。