やる気を出すポイントはそれぞれ違う

 部下に仕事を頼むのがうまい上司は、部下ごとに頼み方を変えています。人はどんなときに仕事をやる気になるか、大きく分けると4つのタイプに分かれます。

 それでは各タイプの特徴と、やる気を出すポイントについて触れていきましょう。

1. キャリアアップ志向の部下
 昇進・昇給など自分のポジションが上がっていくことを重視するタイプの部下です。このタイプの部下には「この仕事を任せられるのは、君しかいない」とプライドをくすぐってみましょう。昇格・昇給のポイントになることも一緒に伝えるといいでしょう。

2. リスク回避志向の部下
 このタイプの部下は安定を求め、リスクを嫌います。よって新しいことに挑戦するより、無難にいまやるべきことだけをこなそうとします。
 このタイプの部下を動かすには、「関連部署に根回ししてあるから」「経験のあるメンバーにも手伝うように言ってあるから」と、リスクが小さいことを示す安心材料を与えてあげましょう。

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. チャレンジ志向の部下
 キャリアアップ志向の部下と同じく前進していくタイプなのですが、このタイプは「昇進」「昇給」より「前人未到」「業界初」などといった難関をクリアして挑戦することでやる気を出すタイプです。
「まだ誰もやったことのない企画」「リスクはあるけど、うまくいけば業界初」と投げかけるといいでしょう。安定より刺激、挑戦を求めるタイプです。

4. 自由志向の部下
 他人から指図されたり、束縛を嫌うタイプです。自分でできる裁量が大きいかどうかでやる気が変わります。このタイプの部下には、「このポイントだけ押さえておけば、あとは自由にやっていいよ」という言い方がよいでしょう。「自由」がキーワードです。