堀江 ただ、いまはツイッターがあって身近な人が僕の話をつぶやいたりしてくれるんですね。たとえばミカジョン(野口美佳/株式会社ピーチ・ジョン創業者)とか。
蜷川 うんうん。
堀江 ああいう人が、僕の裸の部分というか、素の堀江貴文も見せてくれるんで、それはすごくありがたいです。
蜷川 そうだよね。私もミカジョンのツイート経由で「ああ、堀江くんってこういう人だったんだ」って、かなり好感度アップしたもん(笑)。
堀江 すごく大事なんですよ、彼女みたいな人がいてくれるのは。
蜷川 だって堀江くんのツイッターを見て、「この人は怖い」って思ってる人、まだたくさんいると思うよ。いつもビシッと厳しいこと言ったり、怒ってたりするから。
堀江 まあ、たまに不機嫌になったりすることはありますけどね。会えば普通の人、普通のおっちゃんなんですけど。
蜷川 だから堀江くんの場合、この本を出してほんとによかったと思う。
堀江 そうですよね。
自分で決めたことには
言い訳できない
蜷川 私ね、いま『ゼロ』を若い人たちに薦めてます。
堀江 ありがとうございます。
蜷川 高校生とか大学生とかに「絶対読んだほうがいいから」って。
堀江 中高時代の自分がそうだったんですけど「自分にはなにもできないんだ」って自信を失ってる若者って多いじゃないですか。
蜷川 多いですね。
堀江 そういう人たちに、「世の中ってほんのちょっと見方を変えれば、すごくシンプルなんだよ」ってことを伝えたいんですよね。僕だって蜷川さんだってコンプレックスの塊で、だけど前を向いて進んできたわけで、それは誰にでもできるっていうか。もっと自分に自信を持つことが大事だし、そのためのメソッドも紹介できるし。
蜷川 特に女の子でいうと、素敵なタレントさんのブログとかを見ると、「今日はこんなご飯を食べたよ」とか「こんなお洋服を買いました」とか、そういうキラキラした情報がものすごい勢いで入ってくるんですよ。でも、実際に私が知ってるモデルさんたちは、みんなすっごい苦労をしながら体型をキープしてる。
堀江 ああ、そうだよね。
蜷川 当たり前の話なんだけど、みんな「いいところ」しか表に出さないからね。その光が当たったところだけを見て「ああ、やっぱり私はダメだ」って落ち込んじゃうのは、ぜったいによくない。これはね、下手に情報が入っちゃう時代だからこそ、深刻な問題だと思う。「そうじゃないよ、みんな大変なんだし、みんな苦労してるんだよ」ということは、私も伝えていかなきゃと思っています。