ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
「デジタルな日常」を生きる

「デジタルで何をしたいのか」
という本質を考えさせられた1年

松村太郎 [ジャーナリスト・著者]
【第10回】 2013年12月27日
著者・コラム紹介バックナンバー
previous page
2
nextpage

 思えば、Twitterは140文字のリアルタイム情報インフラ、Facebookに買収されたInstagramは正方形の写真をクールにシェアすること、LINEは簡単に友人とメッセージをやりとりすること、といった具合で、1つのアプリに対してやりたいことが決まっている。ここで、ちょっとした実験だ。

 例えば、「Tweet」「Instagram」「LINE」という単語を「動詞」としてとらえたときに、何をしなければならないか迷う人は少ないだろう。それぞれ、140文字でTwitterに投稿する、Instagramに写真を共有する、LINEでメッセージを入れる、という解釈で良いだろう。すでに辞書に入っている「Google」も、ウェブを検索するという動詞だ。

 では、「Yahoo」する、「Facebook」する、はどうだろう。ニュースを見るのか、ショッピングをするのか、写真をアップするのか、友だちとつながるのか、いまひとつハッキリとしない。新しい言葉を次々作ってしまうのは感心しないが、ポケットに入っているスマートフォンで何かすることについて、サービス名が動詞化しているものは、よりモバイルとフィットしている、というちょっとした法則を見出すことができる。

 ちょっと英語的な考え方なのかもしれないが、新たにアプリやサービスを作る人は、いかに動詞化するか、を意識しておくとよいのではないか、と思う。それはすなわち、実際の行動を促したり、実現するアプリであることを、名前で示していることになるからだ。

筆者の「デジタルな日常」は…
~より本質を見直すことにつながった

 今年を終わってみれば、手元にあるデバイスはあまり変わっていなかった。

 iPhone 5s、iPad mini、そしてMacBook Proをメインの環境に、検証や個人的な興味としてAndroid端末であるMoto Gを手に入れた。Moto Gは、Googleが買収したMotorola MobilityがリリースしたSIMロックフリーで格安ながら充分な性能を備えているスタンダードなスマートフォンだ。机の上には他に、PFUのドキュメントスキャナのScanSnapと、良い音を聞きながら仕事ができるように、ゼンハイザーのMOMENTUM BLACKというヘッドフォンがある。

 メールやカレンダーはGoogleを使い、メモはEvernote、ファイル共有はDropbox、写真のストックはFlickrという構成も、2011年ごろからあまり変わらない。デバイスは最新版に買い換えて入るものの、ものの数は増えず、ただ性能が高まっていくだけの状態。利用しているサービスやアプリもアップデートで進化しているが、使っているものは大きく変わらない。

previous page
2
nextpage
IT&ビジネス
クチコミ・コメント

facebookもチェック

松村太郎
[ジャーナリスト・著者]

まつむら・たろう/1980年生まれ・米国カリフォルニア州バークレー在住のジャーナリスト・著者。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。近著に「スマートフォン新時代」「ソーシャルラーニング入門」など。

「デジタルな日常」を生きる

スマホ、SNSなど、毎日の暮らしに欠かすことのできなくなったネット環境とデジタルツール。その一方で、セキュリティやプライバシーの問題、ツールへの依存、ネットコミュニティとの関わり方など、日々新たな問題が現れ、状況は変化している。私たちは「デジタルな日常」をどう生きていけばいいのか、米国シリコンバレー在住の記者が、生活者の目線で解説する。

「「デジタルな日常」を生きる」

⇒バックナンバー一覧