

思えば、Twitterは140文字のリアルタイム情報インフラ、Facebookに買収されたInstagramは正方形の写真をクールにシェアすること、LINEは簡単に友人とメッセージをやりとりすること、といった具合で、1つのアプリに対してやりたいことが決まっている。ここで、ちょっとした実験だ。
例えば、「Tweet」「Instagram」「LINE」という単語を「動詞」としてとらえたときに、何をしなければならないか迷う人は少ないだろう。それぞれ、140文字でTwitterに投稿する、Instagramに写真を共有する、LINEでメッセージを入れる、という解釈で良いだろう。すでに辞書に入っている「Google」も、ウェブを検索するという動詞だ。
では、「Yahoo」する、「Facebook」する、はどうだろう。ニュースを見るのか、ショッピングをするのか、写真をアップするのか、友だちとつながるのか、いまひとつハッキリとしない。新しい言葉を次々作ってしまうのは感心しないが、ポケットに入っているスマートフォンで何かすることについて、サービス名が動詞化しているものは、よりモバイルとフィットしている、というちょっとした法則を見出すことができる。
ちょっと英語的な考え方なのかもしれないが、新たにアプリやサービスを作る人は、いかに動詞化するか、を意識しておくとよいのではないか、と思う。それはすなわち、実際の行動を促したり、実現するアプリであることを、名前で示していることになるからだ。
今年を終わってみれば、手元にあるデバイスはあまり変わっていなかった。
iPhone 5s、iPad mini、そしてMacBook Proをメインの環境に、検証や個人的な興味としてAndroid端末であるMoto Gを手に入れた。Moto Gは、Googleが買収したMotorola MobilityがリリースしたSIMロックフリーで格安ながら充分な性能を備えているスタンダードなスマートフォンだ。机の上には他に、PFUのドキュメントスキャナのScanSnapと、良い音を聞きながら仕事ができるように、ゼンハイザーのMOMENTUM BLACKというヘッドフォンがある。
メールやカレンダーはGoogleを使い、メモはEvernote、ファイル共有はDropbox、写真のストックはFlickrという構成も、2011年ごろからあまり変わらない。デバイスは最新版に買い換えて入るものの、ものの数は増えず、ただ性能が高まっていくだけの状態。利用しているサービスやアプリもアップデートで進化しているが、使っているものは大きく変わらない。