ゴーン・マジックの秘密は
外注先の半減と特別損失

先生 よく知られていることは、外注先が2,000社から1,000社に減ったということだ。
下請先を半減させて、1社あたりの注文を2倍にするからあと15%単価を下げろ、というような調子で、材料費の削減をはかったのだろうね。
ゴーン革命は、すぐリストラと結びつけて考えられるが、管理部門はともかく、工場の労務費は2,125億円から2,347億円へとむしろ増えている。
リストラの本体は外注先のリストラにあったのだ。
そうすると外注先整理などのために、補償費などのコストがかかる。そのために平成11年度には、7,500億円の特別損失を計上した。

経太 7,500億の特別損失! すごい数字ですね。

先生 そうさな。1兆円に近い数字だものね。
しかしな、モノは考えようじゃ。
年間2,500億円の改善があれば、3年でモトがとれる。
それに税金の免除効果もあるからね。

有価 社の内外を含めて本当に思い切ったリストラを断行した、ということですね。
びっくりしました。

(次回更新は3月11日です)


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