夫婦仲がいいと、それだけで子どもはうまく育つ

佐々木圭一(ささき・けいいち)
コピーライター/作詞家/上智大学非常勤講師 上智大学大学院を卒業後、97年大手広告会社に入社。後に伝説のクリエーター、リー・クロウのもと米国で2年間インターナショナルな仕事に従事。日本人初、米国の広告賞One Show Designでゴールド賞を獲得(Mr.Children)。アジア初、6ヵ国歌姫プロジェクト(アジエンス)。カンヌ国際クリエイティブアワードでシルバー賞他計3つ獲得、AdFestでゴールド賞2つ獲得、など国内外51のアワードを獲得。郷ひろみ・Chemistryの作詞家としてアルバム・オリコン1位を2度獲得。

坪田 要するに、お父さんが娘に嫌われないためには、子どもに対してどう接するかというよりも、むしろ奥さんとたくさん話すことが重要なんです。夫婦仲がいいと、娘にとって父親は敵になりようがないんですよね。

佐々木 僕自身、学生達と接して得た感情ですが、父親と仲がいい学生は、100%、お父さんとお母さんの仲がいいと感じていました。

坪田 佐々木さんも感じられていたんですね。

佐々木 それって何なんだろう、って思ってたんですが、今日ようやくその謎が解けました。でも、ほとんどの女の子は「お父さん嫌い」って言うんですけど、そうじゃない子がいたんです。彼女に「なんでお父さん嫌いじゃないの?」と聞いたら、「いや、別に嫌いじゃないです」と答えが返ってくる。さらに聞いてみると「うちはお母さんとお父さんがベタベタだから、私は入れないの」だそうです(笑)。坪田さんの本は、受験だけじゃなくて、家族がどうやったらより幸せになれるかということまでも書かれているんですね。