東京オリンピックを利用して世界へ

岩佐 東北がこれから生き残っていくためには、世界で戦えるコンテンツなり産業をつくらないと難しいと思っています。それくらいでインパクトがないと復活できない。人が去り、風化していく。そこに新たなソーシャルインパクトを起こすためには、世界レベルで人が寄ってくるようなものをつくるという意識が必要だと思います。

真山 先端農業で有名なオランダだって少し前までは、農業で戦える国ではありませんでした。でも、今は世界中から農業者が視察にくるようになっています。そんな成功も、最初に誰かが「これじゃダメだよ」と言ったことから始まったということを忘れてはいけませんよね。

岩佐 東京オリンピックは東北にとって、ピンチなんじゃなくてビックチャンス。東京に訪れたついでに東北にも寄ってもらって、世界レベルのコンテンツを世界中の人に見てもらえばいい。東京から逆に人を奪ってしまうくらいの気持ちで臨みたいです。

(おわり)


関連書籍のご案内

真山仁『そして、星の輝く夜がくる』

【後編】世界で戦える東北の産業づくりに向け<br />東京オリンピックは「チャンス」だ1500円、講談社

被災地の現実を見つめながら、
希望のありかを探る6つの連作短編集

東日本大震災から3年。
今、私たちが考えるべきこととはーー。
自身も阪神・淡路大震災で被災した教師が、
被災地の小学校に赴任。
子どもたちに「頑張るな」と言い、
次第に心を開かせていく。
周囲と軋轢を生みながらも、
目を逸らしてはいけない現実と
向き合う大切さを訴えることで、
ほのかに希望の光が覗く。

ご購入はこちらから! [Amazon][紀伊国屋書店][楽天books]


新刊のご案内

岩佐大輝『99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る』

【後編】世界で戦える東北の産業づくりに向け<br />東京オリンピックは「チャンス」だ1300円、ダイヤモンド社

ひと粒1000円のイチゴで
故郷を救うIT社長の奮闘記

東京でIT起業の社長をやっていた著者は、
震災でゼロになった故郷に、
最先端のIT技術を駆使した
巨大イチゴ農園を建設した。
そして、3年足らずで「一粒1000円」という
高級イチゴのブランディングを成功させる。
本書はその一部始終を追った、
汗と涙のストーリーだ。それは、悩める現代人に
贈る力強い「エール」でもある。

ご購入はこちらから! [Amazon][紀伊国屋書店][楽天books]