調剤明細書から読み解く
かかりつけ薬局選びのヒント

 基本調剤加算や後発医薬品調剤体制加算のほかにも、その薬局がどのくらい処方せんを受け付けているかによっても調剤報酬は変わってくる。

 たとえば、1ヵ月に受け付けている処方せんが4000回を超えていて、そのうちの70%超がひとつの医療機関の患者に集中している場合は、通常41点の調剤基本料が25点に引き下げられる。大学病院などの近くにある、いわゆる門前薬局などに多い。

 薬代を少しでも安くしたいという人は、複数の薬局を比較して、調剤報酬点数の低いところを探すのもひとつの手段だ。とはいえ、調剤報酬がいくらになるかは、明細書をもらってみて初めてわかるといったケースが多いのではないだろうか。

 だが、その薬局がどのような調剤報酬体系をとっているかは、患者の待合室などに掲示しなければいけないことになっている。もしも、掲示が見当たらない場合は、その薬局が義務を怠っていることになるので、わからない場合は、直接、薬剤師に尋ねてみるといい。

 ところで、調剤報酬に加算がつくのは、それなりの理由がある。

 基本調剤加算2がついているところは、在宅の支援体制を整えており、24時間対応してもらえる。医薬品も1000種類以上揃っているので、その薬局1軒で幅広い病気に対応してもらえる可能性が高く、「かかりつけ薬局」としての機能も期待できる。

 後発医薬品調剤体制加算がついているなら、ジェネリックの種類も豊富で、それだけ患者の選択肢も増えることになる。

 医療費を安く抑えるのは大切なことだが、自分の健康を守るために、どのような薬局を選ぶかも重要な視点だ。

 薬局でもらう調剤明細書には、その薬局がどのような調剤の提供体制をとっているかを知るヒントが隠されている。医療費だけではなく、自分のニーズにあった薬局選びに活用しよう。