経営 X 人事
内定者フォローで学生を囲い込め!
【第1回】 2014年8月21日
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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

内定者フォローの本質は
「ミスマッチの軽減」にこそある

 一方、きわめてラッキーな一握りの学生にも、不安や迷いが生じることがあります。心の底から熱望した会社であろうと、当然のことながら実際にそこで働いた経験はないのですから、どんな人が働く会社か、そこで自分が何をすることになるのかはわかりません。そのことが不安に結びつくのです。これも、入社後のミスマッチ感の萌芽になる可能性があります。ですから、その気持ちも、できることならケアする必要があるでしょう。

 このように考えれば、志望度とは関わりなく、内定者フォローは遍く必要である、と言えるかもしれません。

 ミスマッチ感をゼロにする、解消することはできません。でも、「この会社で頑張ってみよう」と思わせることはできるはずです。

 入社3年以内に会社を辞めてしまう早期離職の問題も、その背景には、なかなかミスマッチ感が軽減されない、言い換えれば「自分の気持ち・仕事・職場メンバーと折り合いが付けられない」ということがありそうです。

 内定者フォロー=内定辞退の防止、としてしまうと、なにやら後ろ向きな印象がありますが、そのことはとりもなおさず「早期戦力化」の第一歩であり、そのためにも「この会社でがんばってみよう」という前向きな意識にさせることが大前提なのではないでしょうか。

内定期間は縛られたくはないが
放置されると不安になる

 内定者フォローの現状は、「入社前教育」という位置づけで取り組む企業が増えてきているようです。

 ただし、何をどこまでやるか、については、企業の考え方によってさまざまです。

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間杉俊彦 [ダイヤモンド社 人材開発編集部副部長]

1961年、東京都生まれ。1986年 、早稲田大学第一文学部文芸専修卒業、ダイヤモンド社入社。週刊ダイヤモンド編集部に配属され、以後、記者として流通、家電、化学・医薬品、運輸サービスなどの各業界を担当。2000年 週刊ダイヤモンド副編集長。2006年 人材開発編集部副部長。著書に『だから若手が辞めていく』(ダイヤモンド社刊)

 


内定者フォローで学生を囲い込め!

景気の好転、企業収益の回復基調にあって、企業の採用意欲が復活している。新卒採用は、学生側からすると「就職難」から一転、「売り手市場」化した観もある。それだけに、大企業の秋採用開始を控えた今、内定者の囲い込みは、人事部門、採用担当にとっては例年にも増して重要な課題だろう。本連載では、内定者フォローの意義と、その手法について、解説する。

「内定者フォローで学生を囲い込め!」

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