ファミリーマートがここまで中食改革に必死になるのには大きな理由がある。売り上げにおいて最も大きな構成比を占めるのが中食(日配食品、ファストフード)だからだ。

 しかも中食は、「他の商品との併売率が高い」(青木本部長補佐)。

 実はファミリーマートは、2013年度から本格的に「機能数マネジメント」たる独自の手法で品ぞろえの見直しを始めている。

「砂糖が欲しくて店に来た人が、砂糖がなかったからといって代わりにしょうゆを買って帰らない」(青木本部長補佐)ように、代替の利かない商品を1機能とカウントして品ぞろえを考える手法だ。

 確かに、調味料など、それ自体ではそう多く売れないものもある。それでも品ぞろえに気を使うのは、他の商品の併売(ついで買い)が増え、売り上げ増につながるという結果が12年度の実験段階で出ているから。そしてついで買いの筆頭格が中食だというのである。

王者セブンですら
中食600品目の見直しに着手

「中食はコンビニの顔」

 中山社長のこの一言に象徴されるように、ファミリーマートに限らずとも、中食はコンビニにとって特別な商品群だ。

 コンビニ業界では、常に新しい潮流が注目されがちだ。「金の食パン」が人気を博すセブン-イレブンの「セブンゴールド」や、パッケージにナチュラルローソンのロゴが入ったローソンの健康菓子といったいわゆる高付加価値プライベートブランド(PB)、はたまた薬の取り扱いなどがまさにそれである。

 しかし、コンビニを縁の下の力持ちよろしく支えているのは、中食だ。

 消費者の近くに数多く店を構え、何日分も買い置きできない中食を24時間・365日提供する──。こんなことができているのは小売業の中でもコンビニだけ。しかも、各社オリジナルの味を追求しているだけに、コンビニの差別化を打ち出す、まさに“顔”なのである。