◆2.「情報」の整頓
 わが社では、2010年から「iPad」を導入しています。情報を整頓するためです。「iPad mini」が発売されると、携行性のメリットを考えて「iPad」から「iPad mini」へ切り替えました。

 導入当初こそ、幹部社員はゲームばかりしていましたが、現在は「iPad mini」と「FileMaker」(ファイルメーカー/データーベースソフト)やチャットワークを使って、「情報共有」と「ペーパーレス化」を推進しています。

 かつて、わが社の「経営サポート事業部」は、セミナーの進行、来場者、備品などを「紙のチェックシート」を使って確認していました。

 しかし現在では、クラウド上にある「電子化したチェックシート」を利用しています。

 これにより、会場の離れた場所にいても、すべての社員がリアルタイムで、情報を共有できます。連絡事項なども、その場で「iPad mini」に入力すれば、ただちにクラウド上で共有されます。

 会議中も、発言内容を「iPad mini」に入力すれば、参加者全員が情報を共有できます。以前なら帰社後に日報を作成して上司に提出していましたが、いまではそんな手間をかける必要はありません。「iPad mini」に入力して、メールで上司に報告できるからです。

 私は「iPad mini」を社員全員(内定者を含む)とパート・アルバイトに計450台配布しています。いつでも、どこにいても、社内ネットワークにログインすることができれば、情報の共有化は一気に進むと考えているからです。

◆3.「考え方」の整頓
 考え方の整頓とは、「会社にとって正しいこと」「社員にとって正しいこと」を社員全員で共有することです。 

 考え方を整頓するために、二つのテキストを使用しています。

 武蔵野のルールを明文化した「経営計画書」と、拙著『増強改訂版 仕事ができる人の心得』(阪急コミュニケーションズ)です。

 当社では、毎週1回、このテキストを使用した「早朝勉強会」を実施しています。ランダムに15~20個の用語を全員で唱和し、私が解説を加えています。

 早朝勉強会の目的は、

「社長と社員の考え方をそろえる」

 ことです。

 私はこれまで「5000回以上」の早朝勉強会を繰り返しています。
 何度もしつこく同じ勉強を繰り返していると、どうしようもなかった社員でも、人並み以上に育つのです。