訳文が読みやすい第3版

 難解と言われて敬遠されていた本書ですが、第3版は非常に読みやすい訳文で、しかも一語ずつ訳語に留意されており、手元に置いておきたい1冊となりました。

 成長をあきらめてはいけない、と本書は教えてくれます。本書の9つの結論の4番目にはこう書かれています。

 四、成長の経済性はあらゆる規模の企業に存在する。それゆえ、いかなる規模の企業であれ、成長は、企業の観点からも経済全体の観点からも資源の効率的な利用である可能性がある。(353ページ)

 自動的に均衡するパレート最適の状態ではありません。パレート最適と考えられていても、実は眠った「資源」が企業にはあるということです。どうやって発見し、活用するのか、それはあなたの会社の「経営者サービス」に依存することになるでしょう。