6月12日~14日(一部コンファレンスは11日から)、幕張メッセで、最先端ICTイベント「Interop Tokyo 2013」が開催される。20回目の記念開催となった今回は、社会インフラに成長し、企業発展のキー技術ともなったインターネットにさまざまな角度からスポットを当てる。事業の成長を目指す企業経営者に必見のイベントになっている。

ブロードバンドタワー
代表取締役会長兼社長CEO
ナノオプト・メディア
代表取締役社長
インターネット協会 副理事長
インターネット総合研究所
代表取締役所長
Interop Tokyo 2013
実行委員
藤原 洋氏

 最先端のICTイベントとして知られる「Interop Tokyo」が今年で20回目を迎える。第1回は、それまで学術目的で使われていたインターネットが商用化された1993年の翌年に開催された。それから10年、2003年までの間に、インターネットの社会的認知が進んでいった。

「03年はネットバブル崩壊後のボトムの年でした。それから10年の間に、インターネットは社会インフラとして大きく成長しました。20回目を迎える今回のInteropはその大きな区切りで、社会インフラとなったインターネットの役割をさまざまな角度から見ることができると思います」

 こう語るのは同イベントの実行委員である藤原洋氏だ。

大きなトレンドは
クラウドやセキュリティ

 社会インフラとしてのインターネットは、さまざまな分野での活用が期待できる。例えば最近では、笹子トンネルの崩落事故や瀬戸大橋の金属疲労による亀裂など公共インフラの老朽化が大きな問題になっている。これらもインターネットで常時監視することで、必要な保全施策を迅速に講じることができる。その他、社会インフラとしてのインターネット活用は、金融システムや教育、放送などにも広がりを見せている。

 こうした中で、今年のInteropでは、「クラウドコンピューティング」「セキュリティ」「仮想化」など全9項目を注力テーマに掲げ(図)、さまざまな展示やコンファレンスを通じて、来場者にICTの“今”を伝えていく予定だ。

 特に、クラウドは年々進化しており、コミュニケーションを通じた企業間、部門間のコラボレーションの基盤として大きな役割を果たすようになってきている。また、サイバー攻撃が高度化、巧妙化する中でセキュリティの重要性も高まっている。

「効率化とリスクは表裏一体ですから、企業がより一層の効率化を図ろうとすれば、リスクをマネージするセキュリティリスク管理が大切になります」と藤原氏は話す。