また後輩や部下に対する教育や指導もコミュニケーションではないでしょうか。作業中に会話が少ない分、休憩時などに自分から誰かに話しかけられないと孤独を感じ、やりがいを見出しにくくなるかもしれません。ここでもやはりコミュニケーションは重要ではない、とは決して言えないのです。

 いかがでしょうか。コミュニケーションが苦手だと言って、それを避ける選択をした場合、実は仕事する事自体を避けているという事になってしまうのです。コミュニケーションが苦手だからと事務職を希望する方は、やはり面接でそういった気持ちを見抜かれてしまいます。肯定ではなく、否定で選択した志望動機では当然企業の受け止め方も変わってきてしまいます。

 会社が正社員で雇用するという事は、長く貢献してほしいという気持ちも入ります。自分からコミュニケーションを取っていく、あるいは成長する意欲がない方を果たして企業が採用したいと思うでしょうか。

コミュニケーションを覚悟すれば、
可能性は広がっていく

 自分で自分の限界を決める事によって、選択肢を減らすのは非常にもったいないと思います。もちろん、闇雲に可能性を広げてくださいという訳ではありませんが、「できない」「無理だ」に焦点を当てた選択ではあまりにも後ろ向きではないでしょうか。

 そもそも、面接自体がコミュニケーションの場です。面接でのコミュニケーションに ついては「第17回 面接官の質問を無視して自慢話に突入!?会話のキャッチボールができない人のトンデモ特徴」をご覧いただきたいのですが、大切なことは訓練によって、確実に上達していくということです。

 コミュニケーションは全業界・全職種で必ず使用します。ですから、前向きにコミュニケーション能力を向上させることが結局は自分の可能性を広げることになります。

 コミュニケーションをはじめとして、自分の苦手意識から消去法で企業選びをされている方は、一度苦手意識に向き合うということも大切ではないでしょうか。

 仕事を通して必ず人は成長します。自分の苦手だと思っている事が、いつか得意になる可能性もあります。企業は今のあなただけではなく、成長したあなたも含めて採用を検討していきます。まずは怖がらずに飛び込んでみてはいかがでしょうか。

 次回は就職に飛び込めない方々が陥りがちな「天職待ち」「天職思考」についてお伝えします。みなさんの就職・転職活動に必要な変化が起っていただければ幸いです。

 今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

(キャリアプロデューサー 櫻井樹吏)