かえって会社の足を引っ張る
心配な社外取締役の3パターン

 社外取締役がかえって会社の足を引っ張るケースのパターンとして心配なものを三つ挙げる。

(1)経営者の「お友達」
(2)関連官庁の「元官僚」
(3)無能で熱心な「お荷物」

 の3パターンが困ったものだろう。

 社外取締役として実質的に最も多くなりそうに思えるのは、経営者をクビにすることなど決して考えない、経営者の「お友達」ではないだろうか。

 上場企業の社長も生身の人間だ。まして、社長には、人前ではもちろん、一対一であっても批判されることの嫌いな人物が多い。対外的に格好が付く人の条件を満たす人の中から、自分にとって心地よいことを言ってくれる人物を選びたいと思う経営者は少なくないだろう。

 企業ガバナンス強化論者が社外取締役に最も期待する役割は、「必要があれば社長のクビを切ること」だろうが、心情的にこれが可能な社外取締役人材は少ないのではないか。

 株主を含む企業の関係者にとって難しい問題は、社長の提灯持ち的な社外取締役であっても、社長の気分の改善を通じて社業の発展に貢献する可能性が大きいことだ。

 会社の調子が良いときには、社長と社外取締役の関係も良好な場合が多いだろうが、この場合、経営者と気心の知れた取締役の方が会社のパフォーマンスが上がる可能性が大きいのではないか。

 真にどのような人物が社外取締役にふさわしいのかは、なかなか難しい問題だ。