「申し訳ございませんが」に
気をつけよう
もうひとつ、よく使うけれど注意したほうがよいクッション言葉がある。「申し訳ございませんが」である。このフレーズは、謝る必要がない場面では使わないほうがいい。
もちろん「申し訳ございませんが、在庫を切らしております……」といったやりとりであれば使ったほうがよい。しかし、何かを相手に依頼する際に謝るのはナンセンスなので、「申し訳ありません」ではなく「お手数をお掛けします」等を使うべきなのだ。
[クッション言葉の悪い例]
申し訳ありませんが、ご捺印をお願いします。
[良い例]
お手数をお掛けしますが、ご捺印をお願いします。
クッション言葉は、その名のとおりクッションを挟み込むために使う。したがって、けっこういい加減に使っても意味は通じてしまうし、すんなり話せてしまうだろう。だが、意味として間違っていたり、ふさわしくないケースも見受けられるので十分に気をつけて使いたい。
(終わり)