営業で対話力を手に入れよう!

嶋津 社会にとって必要なことなのに、学校に「お金」と「コミュニケーション」の授業はありません。コミュニケーションを鍛えたら一生の財産になる、これが私の実感です「営業力を身につける」=「魔法を手に入れる」ということ。凡人ができないことができるようになるわけです。

「会話と対話」というテーマで話をよくします。会話とは、無目的のコミュニケーション。対話とは、目的あるコミュニケーションです。仕事では、後者の「対話力」を身につけることが特に必要です。

青木 学校では先生が理解しようとしてくれたわけですが、社会に出て、お客様は理解しようとはしてくれない。これも大きな違いですね。

嶋津 会話はセンスが必要ですが、対話はあとづけで身につけられるもの。会話が下手な人間は、下ネタでなんとかしようとしますからね(笑)。うまい人はいろいろな話題を提供しながら、言葉を流通させるのが非常に巧みです。

青木 そうなんです。だから、私は質問で逃げました(笑)。自分からしゃべるというのは、本当に難しいです。

嶋津 先日、ボランティア活動の一環でお子さんの母親に質問する機会があったのですが、たいへん苦労しました。質問するにもスキルは必要ですよね。

青木 確かに、「聞く」と「話す」ではまったく違います。「話す」はこちら側にひきつけて、相手にイメージしてもらわなきゃいけない。その点、質問は相手のことを想像して聞いていく。『「3つの言葉」だけで売上が伸びる質問型営業』にもありますが、段階を経て落としどころをつくっていくことがポイントです。ただ、できるようになったのは、50歳をすぎてからで、長いことかかったな~と(笑)。

嶋津 人生、学びですね!