1)1日~1週間の大手インターン

  自己分析を終えて、志望業界が明確になっている人は必ず参加しよう。昨年も、インターンを入り口に内定した学生は多かった。彼らは、インターンの選考でも、本番と同様の準備をしてから挑んでいた。インターンの選考、参加している期間、すべての場面を面接だと思って過ごしていた

  昨年の実績を見ても、評価が高かった学生は内定をした。

「インターン後に何回も社員交流会に呼ばれた。その後8月1日に内定が出た」
「内定の際に、人事の方に『インターンのときからきみの評価が非常に高い』と言われた」

  評価の高い学生は特別な選考フローや下駄をはいた状態(他の学生よりも有利な状況)での選考スタートを受けるのだ。

  今年もすでに、インターン生を対象として水面下の選考がスタートしている。
「インターン参加者の一部だけが、選考に呼ばれている(大手コンサル)」
「インターンに参加した人の中から優秀な人は、年内に内定が出ると言われた(大手通信)」

  次の2つ(ベンチャーの長期と海外インターン)は採用に直結しないものがほとんど。むしろ、ヤリタイコトを明確にするための実践の場や自己成長の場として挑戦する学生が多い。
  また、この2つで得た経験を、そのまま就職活動で「学生時代がんばったこと」として話すケースも見受けられた。
  実は、人気企業の内定者は、この「ベンチャー企業での長期インターン」の参加者が非常に多い。

2)ベンチャー企業での長期インターン

  営業や商品企画、マーケティング、プログラミングなど、エントリーの段階で経験したいことを選べる企業がある。現場で実践的に業務を任せてもらえるのが特徴だ。10月の今からはじめても3ヵ月以上は継続できる。
  実際にインターンに参加した学生の声を聞くと、充実した話が聞けた。

「6ヵ月間参加した。2ヵ月ごとに挑戦したい仕事をヒアリングしてくれて、異動もあった。自分の適性もわかったので非常に有意義な時間だった(上智大学 男子学生)」
「マーケティングを担当させてもらった。毎月数百万円の予算を与えられ、広告効果の最大化に挑戦した。苦しいことがほとんどだったが、やりがいを強く感じた。就活で聞かれる『学生時代がんばったこと』も、この経験を語れるようになった(お茶の水女子大 女子学生)」

  ヤリタイ仕事の経験を通して「本当に仕事にしたいのか」「適性はあるのか」を実際の業務を通して確認できる。中には、そのままインターン先の企業に入社するケースも増えている。