メッセージは毎年リニューアル
新鮮な言葉を届ける

美崎 『営業手帳』にある「Weeklyのメッセージ」って毎年書き替えているんですか?

和田 はい。毎年新しくなります。なぜか、使っている方にはこのメッセージが自分の状況にタイミングよく合うらしく、手帳としてではなく本のように読んでメモ帳にされている人もいるんです(笑)。この手帳も11年目ですから使い方もいろいろですね。

美崎 毎週のことだからすごい量ですよね。

和田 1年間は52週間ですので、52のメッセージ×11年ですね。でもこれは、私が2006年から配信している会員制の有料メルマガ原稿からチョイスしています。今も更新し続けているので、その原稿だけでも8000本はあるんです。手帳のメッセージが大変というより、それを配信し続けるのが大変なんですけど(笑)。

美崎 なるほど。

和田 たとえば、今週は第43週なのでこんなメッセージがありますね。

◆設定をはずすWEEK
「この人はこういう人だ」とか、「自分はこういうタイプだ」と、決めつけて行動してしまうと、陽転思考とは真逆の行動をとってしまうことがあります。例えば、「この人は仕事ができない」と設定して部下を見ている人は、その部下がたとえよい仕事をしても、素直に評価できず、悪い部分を探してしまう。設定をはずし、良いところを見つけてください。

いちばん古い11年前の手帳の同じ週だと、これですね。

◆もう一度陽転思考
世の中で成功している人の共通点は「切り替えの早さ」だと思います。成功者の本を読むと、いつだって大きな挫折があります。そしていつだって「そのことがあったおかげでOOを学んだ」「よかった」と陽転されています。切り替えが早いから前向いて次のチャンスをつかむことができたのです。

これからはもっと違うテイストにしてもいいかもですね。

美崎 いきなり毒はいたらおもしろいのに。

和田 あはは、「苦手な人に苦手と言おう」とか? もっと遠慮なく生きていかないといけない時代ですしね(笑)。

美崎 僕も1年だけ続けた企画がありました。

和田 ほう。

美崎 毎日著名人の誕生日を2名紹介する企画です。「11月27日 本日の誕生日 キャロライン・ケネディ 松下幸之助」みたいな感じで。

和田 なにそれ、おもしろい。

美崎 出先とかで、ちょっとした話題になるじゃないですか。ギャップのある人同士の方が面白いので、人選にすごい苦労しました。1年も経てば旬じゃなくなっちゃう人もいるから、翌年も一から考え直そうと思っていたんです。

和田 なのに、2年目になくなっちゃったんですか?

美崎 僕は気に入っていたし、楽しみながらやっていたんですけど、編集や校正が大変だからという理由で削除になりました(笑)。

和田 じゃあ全員お亡くなりの著名人にすればいいじゃないですか。徳川家康とか……。あとは季節の野菜を入れるとか、たとえばトウモロコシなんてどうですか?

美崎 あはは、それかわいいですね! ただ、歴史上の人物の誕生日は本当にその日なのか裏付けが取れない人も結構いるんです。たとえば豊臣秀吉なんて校正者から指摘を受けて削除せざるを得なかったり……。