銀行による金融支援なしでは
再建はおぼつかない

 借金は、残るシャープ本体にとっても頭の痛い問題だ。「液晶のシャープとして有名ですが、液晶を売ったとしても、白物家電など良い事業はあります」(ア ナリスト)。しかし、いくら良い事業が残っているといっても、過大な借金や不良資産に苦しめられれば、業績は簡単に浮上しない。

 液晶事業の売却は再建の一里塚でしかなく、本体の立て直しが、その先の大きな課題となるのだ。家電や電子部品など、残った事業分野でしっかり食える会社を作らなければならない。取引銀行は難色を示しているが、「金融支援もセットでする必要があるのでは」との見方も根強い。銀行の意向もシャープの生き残りを左右する、大きな要因となっているのだ。

 液晶が原因の巨大赤字から経営危機に陥って3年半。人員削減や事業再編などのリストラに力を入れる一方、13年には公募増資で1200億円を調達したり、今年5月には銀行団に優先株を発行し2250億円超を調達するなど、さまざまな手を打ってきながら、出血をきっちり止めることができなかったが故に再び経営危機に陥った。今度こそ抜本的な解決策を導き出すことが求められている。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)