重要なのは理屈ではなく、まずは変化を恐れない行動力です。就職活動ではその一歩が外見を変えてみることです。その結果、内面にも変化が訪れることが、内定への近道になります。外見の変身が終わった後は、小物をはじめとした普段使いの筆入れなどを変えてみるのも効果的です。

 脳科学者の茂木健一郎氏が著書の中で、「眼窩前頭皮質」という脳の部分について説明しています。目の後ろ側あたりにあるこの部分は、自分が置かれている状況の変化に応じて脳の働きを調節する機能を持つそうです。状況に応じて、自分に期待されていることは何かなどを考える機能は、非常に興味深いです。

 髪の毛やメイクなどの外見を変えることによって、周囲からの期待や反応が変わることでこうした脳の働きも変化するかもしれません。

 就職活動に留まらず、組織や家庭で私たちは常に役割を持って活動をしています。自分自身の役割は何か。そしてやるべきことは何かという意識によって、就職活動は「できればやりたくない」から「どんな役割を担いたいか」という、一つ先の世界へと広がります。

「人を見かけで判断するな」という言葉があります。しかしこれは、人は見かけで判断されやすいからこその“警告”とも言えます。外見は、自分にも相手にも影響を与え続けるものです。自分で印象をプロデュースしていくことにより、新たな可能性を自分で広げていければ素敵ですね。行動を起こすことにブレーキをかけているのは、他ならぬ自分自身なのですから。

(キャリアプロデューサー 櫻井樹吏)

参考文献:『脳の王国』茂木健一郎著(小学館)