簡単な質問なのに、急に英語で聞かれると”Yes”か”No”しか言えず、その後が続かなかった、という経験をしたことはないだろうか? そして後から「ああこう話せば良かった」と言いたかったことを思い出す。「これは英語脳スイッチへの切り替えを早くする、つまり英語の反射神経を鍛えれば、すぐに解消できます」と新条正恵さん。これまで5回にわたって紹介してきた、英語が必要なビジネスパーソン向けのコツをお伝えするシリーズ最終回では、反射神経の簡単な鍛え方と、さらに進んだ「標識となる言葉」の使い方を紹介する。

急に英語で質問されると、すぐに答えが出てこない!

 “Shall we schedule next meeting for this Friday?”
「今週の金曜日に次の打ち合わせを設定しましょうか?」

そう難しくない質問なのに、急に言われてしまうと、答えが出てこない。そんな経験をしたことがある方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?

 冒頭の質問も日本語で聞かれたら、すぐに手帳を見ながら「そうですねぇ、午後1時からか、4時からではいかがでしょう?」(Let me see... How about 1pm or 4pm?)と言えたのに、英語だと“Yes.”しか言えないまま、相手から“What time would be convenient for you?”「何時がご都合よろしいでしょうか?」と聞かれるまで、答えられない……

 これらは英語の反射神経を鍛えることで、すぐに答えが口からスラスラと出てくるようになります。