ともあれ、男性の頻尿・尿失禁は排尿と蓄尿の相反する原因が混在しているケースが多いので治療時は総合的な診断が必要だ。タンクを治しても肝心の排水管が詰まっているようでは汚水が溢れ、一度雑菌が入るとその温床になってしまう。また症状の陰に前立腺ガンや尿路結石など重大な疾患が隠れていることもある。受診をする場合は専門医がいいだろう。

じつは単なる
「水の飲み過ぎ」というケースも

 しかしなにより肝心なのは自分が水分を取り過ぎていないか確認すること。じつは頻尿・尿失禁で専門医を受診する人の2割は多飲多尿、単なる水の飲み過ぎなのだ。

 成人の必要水分量は1日に2000~2500ミリリットル。そのほとんどは食事で十分に補給できる。また適正な排尿量は1000~1500ミリリットル程度で、それをはるかに超えて水分を取れば頻尿になるのは当たり前。実際に1日の水分摂取量と排尿量を比較する「排尿日誌」をつけると、食事以外に1日1000~2000ミリリットルも水分を取り、3000ミリリットル以上も排尿している人もいる。昨今の健康志向で水分を取るのはよいが、それで頻尿に悩まされるのでは本末転倒。何事もほどほどがいい。