大腸の検査は難易度が高いため
実施件数などが医者選びの目安

 とはいえ、内視鏡検査はどうにもつらくて……という人が多いだろう。そこで理想的なのが、“無痛”の内視鏡検査である。鎮静剤を投与、半覚醒状態のあいだに検査してしまうのだ。

 問題は、無痛で実施できる医師の数が非常に少ないことだ。鎮静剤の投与から10~20分で検査を終えられる技術がなければ、被検者は意識レベルが上がってきて痛みを感じるようになる。

内視鏡検査に地方から来た70代男性は「ぼーっとしてるうちに終わった」(新日本橋石井クリニック)

 だからといって、追加で鎮静剤を投与すれば、血中の酸素濃度や心拍数などのモニタリングはさらに難しくなる。新日本橋石井クリニックの石井光院長は「万一、呼吸停止した場合のために、解除剤投与の点滴ルートを確保するなど、救命の知識と十分な体制が必要」と指摘する。

 とりわけ、長く屈曲した大腸に挿入する内視鏡検査は難しい。上達するのは10人中わずか1人といわれ、うまい医師に当たる確率は非常に低い。病院を選ぶ際は、「実施件数と日本内視鏡学会の指導医である点が、一つの目安」(石井氏)になりそうだ。