世界のトップクラスのエリートは、学校を出てビジネスの世界に入っても、多忙な時間の合間をぬって、必死に勉強を続けるという。では、彼らエリートたちは、実際のところ「何」を勉強しているのだろう。その詳細をまとめた書籍『世界の最も野心的なビジネスエリートがしている一流の頭脳の磨き方』より、その一部を紹介する。
日本人は世界基準の「常識」を知らない
世界基準のビジネスエリートにとって、「いかにして効果的なプレゼンをするのか」「投資家から資金を集めるには何を話せばいいのか」というのは、彼らがつねづね考えていることだ。というより、質の高いプレゼンができなければ、世界の第一線で活躍することはまず不可能と考えるべきだろう。
日本企業の場合、社長やプロジェクトの最高責任者がプレゼンをせず、下の立場の人がメインのプレゼンターになることがままある。
だが、世界のスタンダードとしてこれはあり得ない。
世界のビジネスシーンにおいては、重要なプレゼンでは、必ずトップがメインのプレゼンターとなり、そのプロジェクトの価値や概要について語る(グローバル企業では、語学の壁を超えて自分の言葉でメッセージを伝えられないと管理職にはなれない)。
もちろん、詳細を部下が説明することはあるが、それはあくまでも付加的なもので、そこに集まった人たちは「トップのプレゼン」を聞きに来ている。
そんな席でトップがプレゼンをしなければ「なぜ、彼は話をしないのか?」「何か問題があるのか?」と内容以前に能力を疑われるだろう。
大きな舞台でビジネスをしようと思うなら、まずこの常識を理解すべきであり、自分自身のプレゼン力を徹底的に磨かなければならない。